中国では「デジタル化」が人々の日常を変えた。各産業はこれまで以上に生産性を上げると同時にコストを圧縮できるようになった。外食産業もそのうちの一つだ。モバイル決済やオンラインデリバリーが普及することで、大型チェーンから路上の屋台までが大なり小なりデジタル化の恩恵を受けている。しかし、今後はそれぞれの企業の取り組み具合によってデジタル化の格差が拡大していくことだろう。デジタル化を深掘りした企業は、より効率化を進めていくことになる。 2020年はコロナ禍のあおりで外食産業は多大な打撃を被り、一時はオンライン経由の収益が唯一の拠り所となった。最も深刻な時期は過ぎたとはいえ、デジタル化の持つ意義はますま …