
中国では革新的で便利なアプリやオンラインサービスが日々生まれており、 世界からも注目されています。しかし、中国のアプリは国内でしか使えないものも多く、WeChatやTikTokなど一部を除き日本ではあまり知られていないのが現状です。
今後、間違いなくデジタル化が進む日本でビジネスチャンスをつかむためには、中国で成功しているアプリやそのビジネスモデルについての知識を得ることは非常に有益です。 ここで、人気アプリ60個を厳選し、そのビジネスモデルや機能、インターフェイス、マーケティング施策、資金調達などのさまざまな情報を図解や画像を交えながらわかりやすく解説していきます。
税務署に行かなくても納税手続きができる
个人所得税は、税金の支払いや確定申告ができる国営アプリです。
個人 I D と電話番号、銀行口座を紐づけることで、複雑な計算をしたり、税務署に行かなくても、オンラインで納税手続きを行ったり、納税 証明書を発行したりすることができます。また、住宅や扶養家族、受けている教育などの情報を入力することで さまざまな控除を受けることもできます。
自身の税金に関する情報がアプリに集約されているため、納税状況の 確認などもでき、非常に便利です。
このアプリは、納税者の手続きを簡素化することはもちろん、税務署員の負担軽減にも多大な貢献をしています。現在、行政のデジタル化や省庁の働き方改革、マイナーナンバーカードの普及を進めている日本にとっても、このアプリは参考になるのでは ないでしょうか。
ビジネスモデル
主な収益源:非営利
主な機能とUIの特徴
作者紹介
王沁(Alex Wang):中国陝西省漢中市出身。慶應義塾大学商学部卒。リクルートHD新規事業総括などを経て独立。現在は、華和結ホールディングスCEOとして、コンテンツ商社「JCCD.com」、AI・人工知能プラットフォームの「AiBank.jp」など複数の事業を経営している。自身の会社でアプリ開発も行っている。
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本記事は、王沁氏の新書『中国オンラインビジネスモデル図鑑』より抜粋したものです。
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