中国の半導体産業が重要な節目を迎えた。 中国税関総署が発表したデータによると、2024年の中国における集積回路(IC)の輸出は数量ベースで2981億、金額ベースでは過去最高の1595億ドル(約24兆円)に達した。初めて携帯電話を抜いて、輸出額で最も高い項目の商品となった。ただ、先端半導体は依然として台湾などからの輸入に依存しており、項目別では莫大な貿易赤字となっている。 中国市場における半導体需要は巨大で、2013年にはIC輸入額は初めて2000億ドル(約30兆円)を超え、その後も年々増加した。しかし、2018年以降の米中貿易摩擦の激化は中国の半導体産業にとって大きな試練となった。 米国の対中 …