世界最大の電子機器受託製造企業として知られる鴻海精密工業(Foxconn、フォックスコン)が、自動車事業を急速に拡大させている。2026年初頭だけを見ても、中国・鄭州への研究開発拠点の新設、台湾自動車ブランドの完全買収、そして日本の三菱ふそう・三菱自動車との相次ぐ提携と、動きは矢継ぎ早だ。iPhoneの組み立てで培った製造力を、次は自動車産業で活かそうとしている。その背景には何があるのか。 スマートフォン市場の限界と「次の柱」への模索 フォックスコンが自動車に目を向ける最大の理由は、主力事業の成長鈍化だ。世界のスマートフォン市場はすでに成熟期を迎えており、米調査会社IDCの予測によれば2026 …
